Wallenberg症候群と脊髄小脳路

 

 

Wallenberg症候群

 

椎骨動脈、特に後下小脳動脈の閉塞によって生じる

延髄外側部の障害

 

 

 

脳卒中の中でも

脳幹の障害は症状が多彩であり、

評価やアプローチを行うにあたって

特に病態をしっかり理解する必要があります。

 

 

脳卒中の方にとっては、

様々な症状と向き合っているため、

 

身体的な面でも、気持ちの面でも整理がつかず

〜も、〜も辛いと訴える方が多く、

多くの悩みを抱えています。

 

 

では、

どのような症状に悩まされることが多いのか

病態を整理してみます。

 

 

 

Wallenberg症候群の症状

①三叉神経脊髄路核の障害(同側の顔面の温痛覚障害)

②脊髄視床路(対側の頸部以下の半身の温痛覚障害)

③下小脳脚の障害(同側の小脳性失調)

④延髄網様体、交感神経下降路の障害(同側のホルネル症候群)

⑤前庭神経核の障害(めまい、眼振)

⑥疑核の障害(カーテン徴候、軟口蓋、咽頭、喉頭の麻痺による嚥下障害)

⑦孤束核の障害(味覚、舌の感覚、内臓感覚)

⑧吃逆、複視

⑨Lateropulsion(姿勢偏倚)

本当に、障害や症状が多彩です!!

 

 

これらの症状が必ずしも全て同時に出現するとは限らず、

個別の詳細な評価が必要になります。

 

さて、

こんなにも沢山の症状が起こりうる可能性がありますが、

 

しっかりとしたリハビリに繋げるためには

もう一つ忘れてはいけない情報があるんです。

 

 

それは、

 

(後)脊髄小脳路です!!

 

 

Wallenberg症候群を調べても、

載っていないことが多いんですよね。

 

 

後脊髄小脳路は、

交叉をせず、同側の側索を上行し、

延髄外側から下小脳脚を通って、小脳虫部に至る経路です。

 

そうです。

延髄を経由するのです!

 

当然、延髄梗塞などで障害を受ける可能性があります。

 

 

脊髄小脳路は、

 

”非意識性の深部感覚”の経路です!

 

やや難しい表現ですが、、、

 

 

私たちが、普段何気なく座ったり、立ったり、歩いたりするとき、

 

”今、足を着いた”

”脚を前に出した”

”体を垂直に保ってるぞ”

なんて、いちいち考えないですよね!

 

 

自然に姿勢を保つときに、

意識をせずに利用されている感覚情報です。

 

 

とても重要です!!

 

 

専門的には、

頸髄(C8)から腰髄(L2)の深部感覚の情報を伝える神経になります。

 

 

つまり、

 

体幹骨盤といった体の中心部の深部感覚を捉えているため、

姿勢保持に重要なわけです。

 

 

 

姿勢や動作を獲得していくリハビリとして、

 

意識をしない感覚情報をどのように利用していくかがポイントです!!

 

 

 

 

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