物忘れ!脳血管性認知症かな!?〜脳卒中つくばリハビリセンター〜
脳卒中を患ってから、
なんとなく前の出来事が思い出せない
新しいことが覚えられず、
物忘れが強くなったと思うことはありませんか?
物忘れと聞くと認知症を浮かべる方も多いと思いますが、
脳卒中をきっかけに、物忘れや記憶障害が起きることがあります。
認知症全体の約20%が脳卒中が原因といわれています。
脳血管の障害が原因で引き起こされる物忘れには、
受傷前のことが思い出せない
逆行性健忘
受傷後に新しいことが覚えられない
前向性健忘があります。
これは、
新しいことを覚えることや
覚えたことを必要な時に思い出すことが困難になります。
また、物忘れや記憶障害だけではなく、
歩行障害や身体機能の低下、排尿障害などを
合併することもあります。
これらのことがきっかけで
生活に支障をきたしたり
コミュニケーションのトラブルとなり、
対人関係に影響が出ることもあります。
周囲の方々も含め、
皆で支援することが大切です。
◎対策
- 脳卒中の予防をする(高血圧、糖尿病、高脂血症など)
- 脳循環をしっかり維持する
- バランスのとれた食事
- 運動
運動と記憶障害に関する先の研究において
認知障害のある55歳以上の方々を対象に週3回30分程度の定期的な有酸素運動(エアロバイク、ウォーキング)を約半年継続した結果、思考、記憶、意思決定能力に改善を示した結果が報告されています。
(DukeUniversity EurekAlert)
脳の活動を高めるためには、運動が効果的なんですね!
◎対応の仕方
- 物事を簡潔に伝える
- 文字や絵に書いて伝える
- メモを残す
- 覚えることを繰り返して習慣化する
- 確認をする
- 環境を一定に設定する
周囲の方を含めて、協力が大切ですね!
予定を把握しやすいように、
見やすい位置に
スケジュール帳やカレンダーを置きましょう!
普段の生活や社会参加に支障をきたしていても
高次脳機能障害や認知症などは
周囲の方からなかなか理解されにくいことがあります。
各地域にも
高次脳機能障害支援センターなどがあるので、
自身、家族で悩みを抱えず、
相談することをオススメいたします。
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