脳梗塞発症から17年経過した右片麻痺の姿勢アプローチ!目標は旅行に行く!〜脳卒中つくば
土浦市在中 70代男性(2018.9.1)
ご自宅へ訪問し、リハビリをいたしました。
発症から半年の時は、一日1〜2時間散歩をしたり
地域の健康体操、失語症の会など積極的に参加されていたとのことです。
17年が経過し、普段はテレビを見て過ごす機会が多いようです。
新たな目標として、今年の秋に家族での旅行に行きたいとのこと!
もっと動きやすい体、
外出できる体力を身に付けたいとのご要望です。
まずは維持期特有の、長年の偏った身体の修正を目的にリハビリを実施しました。
<座位姿勢の変化>
施術前
- 荷重は健側の左側臀部、下肢で支持し、椅子の肘掛けや背もたれに頼る座り方
- 右下肢の荷重は不十分
- 右上肢・前胸部は内転位、体幹は右下制位にて固定的
施術後
- 両臀部にて均等に荷重。両坐骨支持、骨盤–脊柱で座位姿勢を保持
- 下肢の荷重も左右安定
- 上肢帯の短縮は軽減し、リラックスした姿勢
<立位姿勢の変化>
施術前
- 荷重は健側の左下肢で支持し、やや後方重心の立ち方
- 右下肢は前外側に位置し、荷重は不十分
- 右上肢・前胸部は内転位、体幹は右下制位にて固定的
施術後
- 左下肢に頼った後左側荷重は軽減し、右側歌詞での荷重意識あり
- 右上肢・前胸部の筋緊張の軽減と腹部の短縮の改善あり
- 右肩はやや下制 体幹から上肢帯のスタビリティによる空間的保持能力 → 今後の継続課題
発症から長期間経過していても、新たな目標に向けて再出発しました。
維持期の状態でも身体的変化は得られます。
より効果的な学習に向け何が課題となるか、
クライアントさんの状態を評価し、ニーズにお応えいたします。