脳卒中の予防に気をつけたい生活習慣病と3つの心得 

 

脳卒中には、

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血がありますが、

脳の中の血管のトラブルによって発症します。

 

生まれつき血管のトラブルがあり発症される方もいますが、

 

内科の病気や生活習慣病がある方が発症されるケースが

圧倒的に多いのが実情です。

 

突然やってくる脳卒中に対して

 

発症リスクを上げないために、

普段から何をすれば良いのか?

どのように気をつければ良いのか?

 

今回は

脳卒中の発生要因となりやすい生活習慣病について取り上げ、

脳卒中の予防にはなぜ生活習慣を見直す必要があるのかを

お伝えします。

 

 

 

生活習慣から脳卒中への繋がり

 

脳卒中は突然やってきますが、

その背景に、生活習慣病が潜んでいます。

その発生の流れとしては、

生活習慣の偏り ⇨ 生活習慣病 ⇨ 前触れ・無症候 ⇨ 脳卒中

こんな感じの流れですね。

 

脳卒中の予防には、生活習慣を見直していくことがスタートです。

 

 

 

脳卒中予防の3つの心得

 

脳卒中はできることなら予防したいですよね。

 

脳卒中予防に必要な3つの心得をお伝えします。

 

それは、

危険因子を見つける

危険因子を放っておかない

危険因子を減らす

 

の実行です。

 

特別なことではありません。

 

しかし、

忙しい日常での生活の優先順位や

嗜好の欲求が上回ると

 

なかなか実践できないことが多いのではないでしょうか!?

 

例えば、

”健康診断で高血圧や糖尿病が見つかったが、自覚症状が無いので見過ごした。”

”好きなお酒やタバコなどはやめられない。”

”太ってきてお肉がついてきたけど、運動は面倒。”

”仕事が忙しくて、健康に気を使うどころではない。”

など、

 

健康のリスクや必要性は知っていても

行動に移せないのが実情だと思います。

 

後悔先に立たずとはよく言いますが、

 

病気になって健康のありがたみを感じたという方は非常に多く、

 

自分の健康のため、家族のために、見直すきっかけを見つけたいですね。

 

 

生活習慣病が与える脳卒中と血管リスク

 

では、実際に血管に対してどのように危険なのか

説明していきます。

 

高血圧

 

高血圧は、最大の危険因子といわれています。

圧力で動脈の内側の壁(動脈壁)が徐々に剥がれ落ちると

血小板の作用を高めてしまうため血栓を作りやすく、

脳梗塞のリスクを高めてしまいます。

また、長年の圧力に耐えていると、徐々に硬く脆い血管となるため、

血管が破れやすくなります。

そうすると、脳出血になります。

 

高血圧治療ガイドライン2017では、

我が国は140/90mmHg」が基準値となっています。

2019年の改定の動向が気になるところです。

 

 

糖尿病

 

糖分の代謝が行えないと糖から活性酸素が発生し、

血管壁を徐々に破壊していく作用があります。

その修復過程での血栓による脳梗塞や、

ダメージを受けた血管破裂による脳出血が起きやすくなります。

糖尿病をお持ちの方は、脳卒中の発生リスクが2〜3倍上がるとされています。

(日本脳卒中学会より参考)

また、

初発の脳梗塞の2 年以内の脳卒中再発率は、

糖尿病群は15.2%で非合併群の11.4%より有意に高かったとしています。

(米国Stroke Data Bank)

 

ヘモグロビンA1cの国際基準値は、

4,6%〜6.2%、診断基準は6.5%以下となっています。

 

 

心筋梗塞や神経障害などの合併症を引き起こす糖尿病は、

しっかり管理したいですね。

 

 

脂質異常症

 

脂質は血液検査でLDLやHDLをチェックします。

LDLコレステロールは脂質とタンパク質の複合体で、

悪玉コレステロールとよく言われます。

この値が高いと高脂血症となります。

 

コレステロールは血栓の成分の一つであり、

血管壁に沈着し脳梗塞を引き起こしやすくします。

 

反対にLDLが低いとどうなるのでしょうか?

 

細胞膜を形成しているコレステロールが不足するため

細胞が壊れやすく、

高血圧と合わせると脳出血を引き起こしやすくなります。

 

コレステロールは高すぎても引きすぎてもリスクがあるんですね。

(基準値40mg以上〜140mg未満)

 

 

心房細動

 

心房細動によってできる血栓が脳の血管へとんで詰まらせることで脳梗塞を引き起こします。心臓の治療が必要になります。

 

(2018年8月22日「脳梗塞の原因は脳の血管だけではない!気をつけたい心房細動!」投稿を参照)

 

 

睡眠時無呼吸症候群

 

一般的な言葉になっている睡眠時無呼吸症候群ですが、

脳卒中と関係するのでしょうか?

 

実は、脳卒中のリスクが3〜4倍になるといわれています。

そんなにもリスクが上がるのですね。

しかし、どのような原因で起こるのでしょうか?

 

実は、

睡眠時無呼吸症候群自体が問題ではなく、

これが引き起こす高血圧が問題なのです。

 

睡眠時無呼吸症候群が酸欠を起こすため

それを補うために心臓の働きが活発になります。

そのため高血圧になりやすく、脳卒中の原因となるのです。

 

良質な睡眠は、大切なことですね、

 

 

喫煙・飲酒

 

酒は百薬の長、

タバコは百害あって一利なし

とよくいいますが、

お酒は少量では血管拡張作用があり、脳梗塞の発生率を減少させるというデータがありますが、多量のアルコールは脳細胞や血管細胞を破壊するため脳卒中のリスクが上がります。

なんでも適量が大切です。

 

タバコは言わずと知れた高リスクです。

 

血管の収縮、血圧の上昇、動脈硬化を引き起こします。

また、血液がドロドロになるため、脳卒中が引き起こされやすくなります。

 

吸う量にもよりますが、

非喫煙者と比較し、平均で男性で約2倍、女性で約3〜4倍

発症リスクが高まります。

 

嗜好は自己責任ですが、

やっぱり大切なモノを守りたいとは思いませんか!?

 

 

 

脳卒中を防ぐにはどうしたらいいの?

 

高血圧

 

脳卒中は血管のトラブルが原因ですから、

 

最も効果的な脳卒中の予防法は、

高血圧を治療することです。

塩分摂取を控え、適度な運動を続けましょう(この点は後で説明します)。

必要に応じて、薬物療法を行います。

ちなみに、

収縮期血圧を10~20mmHg下げると脳卒中発症が50%減ることが

証明されています。(日本内科学会雑誌第100巻第2 号)

 

 

糖尿病

 

糖尿病に対しては

 

食事と運動療法でコントロールします。

コントロールが難しい場合は、薬物治療が必要です。

また、筋肉量が多い方が血糖値を下げるという報告がされ、

最近では筋力トレーニングが推奨されています。

筋肉が付くことで、基礎代謝が上がり、

糖の消費量とインスリン受容体の働きを高めるといわれています。

ヘモグロビンA1c値を1%低下させると、

脳梗塞の発症率は12%低下するとされています。

糖尿病にはリスクを踏まえて、運動を進めたいですね。

 

心房細動

 

65歳以上の方の心房細動には、アスピリンやワーファリンなどの血栓形成抑制薬の使用が勧められています。

その予防効果は非服薬時と比較し70%減少すると効果は高いですが、

出血性の合併症を起こしやすいという難点もありますので、

専門医の相談が必要になります。

 

 

食事

 

食塩の過剰摂取は血圧上昇の要因になります。

理想的な塩分摂取量は1日5~7gとされています。そ

過剰な糖質(炭水化物)は中性脂肪となって体内に貯えられるため、、肥満や隠れ肥満に注意しましょう。

 

コレステロールについては、

脂肪量全体の取り過ぎに注意し、

特に肉やバターなどの動物性脂肪の摂取だけではなく、

魚類、植物性のサラダ油、種子類(ゴマなど)がお勧めです。

 

葉野菜、きのこ類、海草類、豆類、いも類などに多く含まれる食物繊維は、悪玉のLDLコレステロールを減らし、善玉のHDLコレステロールを増加させルため効果的です。

 

減塩を心掛け、多くの食品をバランスよく摂取することが、

脳卒中の予防にもつながります。

運動

 

ウオーキング、ジョギング、自転車、水泳などの有酸素運動が効果的ですが、なかなか運動習慣が身につかないもの。

移動手段など仕事や生活の工夫をして運動が取り入れられるように心掛けましょう。

 

生活習慣

 

喫煙、お酒の飲み過ぎ、過労・ストレス、睡眠不足も見直せるといいですね。

高齢者は脱水、急激な温度変化による血圧への影響などを考慮して

自分の身を守りましょう。

 

 

まとめ

 

今回は

脳卒中の発生要因となりやすい生活習慣病にスポットを当てて、

脳卒中の予防をお伝えしました。

 

日頃の心がけによって

少しでも脳卒中のリスクを減らして、

充実した生活が送れるようにしたいですね。