脳卒中の症状で高次脳機能障害に困ったことはありませんか?

また、医療職や家族の方で対応に悩むことはありませんか?

 

リハビリや生活で悩む高次脳機能障害シリーズ

 

第2回目は

「脳の機能分担と役割」です

 

脳卒中を患い、病院で医師から病気の説明を受けると、

丁寧に話してくれていても難しい話が多いですよね。

また、MRIやCTの画像を見ても色が変わっている病巣はわかりますが、

それが何を意味しているのか、

その病巣が頭や体の働きにどんな影響があるのかわからないことが多いですよね!?

 

脳の種類や働き分かると

『眠そうで元気ないなあ』

『なぜ目線を合わせず、無視をするのだろうか』

『いつも急に動きだすから危険』

などの高次脳機能障害の原因が理解しやすくなり、

その対応のヒントになるかもしれません。

脳についての理解を深めていきましょう。

 

第2回目の脳の機能分担と役割では

脳の役割にフォーカスし、

脳の種類と役割、脳の情報を伝える神経をお伝えします。

 

脳の種類

 

人間の脳の種類は、

 

大脳

小脳(虫部、小脳皮質)

間脳(視床、視床下部)

中脳

延髄

の6種類の領域に分類されます。

中脳、橋、延髄は3つ合わせて、脳幹と呼ばれています。

脳幹は脳神経の核があり、様々な顔面にある感覚器や内臓を支配しています。

また、脳幹には神経が網目のように張り巡らされた網様体を形成し、

意識や覚醒に関わっています。

 

大脳は、左右の大脳半球があり、それぞれ

前頭葉

頭頂葉

後頭葉

側頭葉

に区別されます。

左右の大脳半球は脳梁という部分で、左右の情報を連携しています。

また、大脳の奥には大脳皮質に隠れて、大脳辺縁系と呼ばれる場所があり、尾状核、被殻、淡蒼球、扁桃体、側坐核、海馬など(視床下部を含む)があります。

 

大脳の内側下は間脳になります。

間脳は視床、視床下部からなります。

 

下の図を参考にしてみましょう。

[脳の区分]

[大脳辺縁系と大脳基底核]

 

間脳から下へ進むと

中脳

橋 小脳

延髄

と続きます。

脳幹の後ろには小脳があり、左右二対から構成されます。

[脳幹]

 

脳の部位と役割

 

では、それぞれの脳はどのような働きをしているのでしょうか!

一覧表でみてみましょう。

脳の種類 部位 主な機能と役割
大脳 前頭葉 考える、判断する、意志

行動を企画する

計画を立てる

行動を組み立てる

人格形成、精神機能

運動のプログラム

運動の企画

運動の実行

言葉を話す

頭頂葉 感覚を感じる

感覚を識別する

体の位置を認識する

空間を認識する

場所を認識する

道具の使用

後頭葉 視覚情報の認識
側頭葉 聴覚 / 味覚 / 嗅覚

物体の認識

言葉の理解

間脳 視床 各神経情報の中継
視床下部 自律神経コントロール
大脳辺縁系 尾状核 前頭葉の制御
被殻 筋緊張の調整、学習
淡蒼球 前頭葉の制御、意志
扁桃体 恐怖、不安などの情動
側坐核 快楽、成功感情
海馬 記憶学習
小脳 運動や筋緊張の調整

平衡感覚

運動の予測、誤差の認識

深部感覚の認識

認知情動

中脳 歩行の調整

筋緊張調整
姿勢調整
眼球運動

覚醒

眼球運動
顔面の感覚や運動
平衡感覚
延髄 舌の感覚や運動
内臓の働き
呼吸、循環の中枢
脳幹網様体 意識
覚醒

本当に様々な働きがありますね。

このように見ると、

脳幹が呼吸・循環、意識など私たちの生命を担っていることがわかります。

側頭葉や後頭葉は五感の認識に関わります。

頭頂葉は感覚情報の認識をしますが、体や空間の認識にも関わりがあるため、ここが障害されると体や立ち位置の混乱が起きやすくなります。

 

大脳辺縁系は前頭葉を制御し、いわゆる抑制を効かせます。動きのペースに関わります。

辺縁系と小脳の認知情動機能は心理面や精神状態など感情を担っています。

これらの働きは、考えて判断する前頭葉がコントロールしているため、人の行動は前頭葉の働きがとても重要になることが分かります。

 

神経の繋がり

これらの脳の場所がしっかり働いても脳はしっかり機能しません。

機能するためには脳同士が連携を取る必要があります。

その連携をとっているのが脳の神経です。

 

脳の神経はなんとっ、

                (MHK 人体より引用)

 

こんなにも沢山の神経が通っているんですね。

かなり密になっていますね。

これでは繋がりがよくわかりませんので、

簡単な図で示すと、

こんな感じです。

脳の様々な場所がつながっているのがわかりますね。

これらの脳の神経が連携をとって情報交換をすることで、

脳が機能し、行動に繋がるのです。

 

まとめ

・脳の種類

・脳の部位と役割

・神経の繋がり

についてお伝えしました。

実際は、まだまだ脳の機能や神経の繋がりは沢山あります。

 

脳の部位と役割や神経の繋がりがわかると、

脳卒中を発症した時にどんな症状が起こりやすいのか

理解しやすくなると思います。

 

第3回目は、高次脳機能障害の種類と症状をお伝えします。